●5月17日 「今年の黄金週間」





イブリスの似ているものシリーズ。




フロド・バギンズ
(某指輪の天然パーマ種族代表)


フジ子・ヘミング














さて、


かなり久々の更新となるつぶやきですが、

今回のつぶやきは去る5月初旬、
世間一般がゴールデンウィークに浮かれていた頃の
私の出来事をまとめたものであります。








TOPページのプチつぶやきをご覧になっていた方もおられるだろうが、
5月2日から4日にかけて、私は久々のオフ会に参加していた。


オフ会はオフ会なのだが、今回はちとスケールが違う。



総勢23名
(北海道民含む)



オフ会場は
和歌山県の奥地、龍神村温泉&大塔村キャンプ場
(私の居住地から500km超)





皆さん、もうお気づきだろう。







龍神村。







龍神村である。











もうこれで今回のオフ会のおおよそは分かって頂けたのではないのだろうか。



総勢23名には、ドラゴンな方々やケモノな方々が数多くおられた。


それまでも徹夜カラオケオフや、サバゲーオフなど、数々のオフ会に参加してきたが、
この人数はモチロン未知。




車による移動となるので、大所帯となってしまうのを避けるため、

あらかじめいくつかのグループに分け、
現地集合(龍神村にあるドライブイン)ということになった。





私は最寄のグループである名古屋一派に配属され、

2日の朝方から出発、ということで
前日の5月1日夜に名古屋入りした。



白夜さんのお宅を借り、
駿牙さん、がふたまさん、グリフォン・テイルさん、きゃめさんと合流。


そして予定よりも数時間早い、2日午前3時、
名古屋グループ総勢5名、
一路、和歌山県龍神村に向けて名古屋を出発!







……

………

…………







長い。


道のり、長すぎる!






途中までは立派な道路を走ってたので車内合唱ホンワカムード(?)だったのに…

奈良入りしてから、何かが狂い始めた…



道が狭い&くねくね小刻みカーブの連続なのだ。

さらに山道なので、無論高低差も激しい。
標高1000mから300mくらいまでくねくね一気に降りる。


同乗していた2名があまりの悪路と山道に車酔いしてしまったほどである。


運転手であった駿牙さんの負担もさることながら、
同乗者の疲労はピークに達しつつあった…





そんなとき、不意に道路が開け、道の駅が出現した。

そこが集合場所の龍神ドライブインだったのだ。


ものすご〜く唐突に着いてしまった…









いきなり出迎えてくれる巨大な龍のレリーフ!

凄い! 凄いぞ龍神村!!






早めに出た甲斐あってか、我々名古屋グループが一番乗りのようで、
朝の10時頃ということもあり、数台の車とドでかいオートバイが停まっているのみ。

車内で爆睡している車酔い2名をほったらかし(爆)、
私たちは早めのランチタイム。


辺りをブラブラして時間を潰していると、次々と各地グループが終結し始めた。


トラブルで遅れた大阪グループを除き、無事集合した我らは
龍神温泉へ向けて車を走らせたのだった。



龍神温泉は崖っぷちに造られた公共温泉で、
GW真っ盛りとあって、かなり賑わっていた。






私は久々に温泉に入ったのだが…

いやはや、いい湯でしたぞ〜〜〜。



日々の鬱憤が文字通り洗い流されてゆく感じでした。

画像は流石にムリなのでご容赦くだされ。

(温泉は室内に浴場が2つ。露天風呂が1つという構成。露天が私的オススメ)



おかげで眠気が吹っ飛んでしまい、テンションが復活してしまった。








それにしても、流石は龍神村。
龍で村おこししてるとしか思えない、名に恥じぬ膨大な数の龍の数々!

役場からドライブインや温泉の駐車場に至るまで

あらゆる場所に龍のオブジェやレリーフが!!


何せ、きゃめさんが龍神温泉で買ったバスタオルも龍柄なのだ。





もう止まらない止められないドラゴンフリークたち。



手にしたデジカメやカメラ付携帯で

辺り一面を撮りまくる!!





私は「かさばるからいーや」とデジカメを家に置いてきた己のちっぽけさと
カメラ機能の付いていないドコモP504iを呪った…









温泉にも入り、まずは1つのミッションをクリアした我々は

いよいよ3日間お世話になる大塔村のキャンプ場へと進軍を開始した。








小1時間ほどして到着したのは、

大塔村の『百間山渓谷キャンプ村』という
有名なキャンプ場である。

渓谷を丸ごとキャンプ場にした、本当に自然の真ん中にある美しい所だった。
(キャンプ場内に吊り橋があるくらい)




う〜〜む、画像がないのが手痛い…




龍神温泉と同じく、GWの影響で結構な人数のお客が入っており、
駐車場もかなり埋まっていた。





荷物をそれぞれのバンガローに詰め込み終わると、早速夕飯の支度へ。


飲み物の自販機はあるが、食材などは各自で準備して持ってこないといけない。
何せ一番近いスーパーまで、少なくとも40分はかかるのだから…




屋根の付いた炊事場に23名皆集まると、全員で挨拶。

幹部役の白夜さんがかなり人権侵害を受けてたのが印象的だった…(爆)





初日のディナーはキャンプの王道バーベキュー。






とにかく火をおこし、とにかく何でも焼き、とにかく食うエヴリワン。



今回のオフ会参加者の大多数は自分も含めて大人である。

故に、酒もモチロン乱舞する。





あちこちから上がる悲鳴なのか絶叫なのか分からぬ狂気の声。





私はスーパー下戸として友人間で数々の伝説を作り上げてきた男であるが、
このような宴会場(?)では飲まずにいられるはずがない。
ってか、飲みたいのだ。



下戸が空きっ腹の時に酒を胃に流し込むのは
ドラゴンに「や〜い、でっかいトカゲ〜。カモナベイベ〜〜」と
罵るのと同じくらいの覚悟が必要なのだが、
その時の私はバーベキューを楽しんだ後だったので、腹は満タンに近い。


これなら少々飲んでも大丈夫だろうと、ビールを少々(5口ほど)あおった。





















30分後。イブリス轟沈。















みんながそとでたのしそうにしてるなか

ぼくはひとりバンガローでしんでました

かゆ うま






夜の7時頃には既に寝てたので、
その日の夜に何があったのかは分からないッス。


(後で知ったが、5月2日は仏滅だった。この失態はある意味当然か)









翌日、5月3日。


ほぼ快晴




いやはや、今日はステキなキャンプ日和!

先日はキャンプ場に着いた時点で夕方だったし、曇り空だったので。





さて、この日の日程であるが…

昨日温泉に行けなかったグループと、温泉目的で遠路遥々やってきた関東組は
昨日に引き続き、周辺の温泉巡りに出発するようだ。



そして私たち名古屋組を含めた数グループは、上グループとは別行動で、
このキャンプ日和を無駄にすまいと、
キャンプ場の近くにある『カモシカ牧場』に足を運ぶことにした。





歩いて5分ちょっとで、牧場の入り口に到着。
入場料を払い、いざ、カモシカ!!







……







誰ともなく、つぶやく声…








「ここ、本当に牧場か…?」









疑問の声も不思議ではない。


カモシカ牧場は、牧場というよりは、むしろであった。






崖っぷちに細い道と階段を折り返すかたちで作り、そこを登っていく。
その道沿いにフェンスで囲まれた区域があり、そこにカモシカたちは放たれていた。



カモシカの生息域が崖のような切り立った場所だからであろうが…
我々がイメージしていた牧場と違い、戸惑ったのも認めざるを得ない。









が、








そんな暗鬱な雰囲気をブッ壊してしまうほど


カモシカは可愛かった!!















うおぉぉぉぉぉん!!



私たちが近づくと寄って来る寄って来るのです!!

(エサ欲しがってんだろという冷静な突っ込みはナシ)










萌え狂う者ども! 酷使されるデジタル機器!!










そして、我々はとても貴重なシーンを見ることもできた。












カモシカの親子…それも一家だ。


少し分かりにくいが、両親に挟まれるかたちで、真ん中に小さいカモシカがいる。


カモシカは実家にいる頃、何度か見たことがあったが、
子供のカモシカを見たのは初めてだった。



本当に可愛らしかった。



皆が「持って帰りてぇ!!」と保護法を無視った発言を繰り返すのも無理はない。




総勢10余名、時を忘れて見入っていました。









いいシーンが見れたと、皆ほのぼのして足を進めていたその時、

事件は起こった。




私の前をノヴェルズドラゴンなグランさんが歩いていたのだが、

彼めがけ、1頭のカモシカが突っ込んできたのだ!


ガシャーンというカモシカがフェンスにぶつかる音が響く。


先ほど、写真を撮られまくったので、興奮してるのかなと誰もが思っただろう。


確かに彼(カモシカ)は興奮していた。






しかし。



何故かカモシカはグランさんしか狙わないのである。






鳴り止まぬとカモシカとフェンスの衝突音。


「何故だ! 何故俺だけが!?」と叫ぶグランさん。


その様を可笑しげに見守るエヴリワン。






平和っていいですねぇ。












牧場を抜けると、その先は『百間山渓谷』というハイキングコースとなっていた。

深い原生林と、美しい滝が数キロに渡って連なる、紀州でも有名な観光スポットらしい。










この美しさを、
文章で伝えられないのが本当に悔しい。





たくさん画像を載せることは出来ないが、
厳選したものを↓の別窓に用意したので
興味がある方はご覧になってください。



◆ 百間山渓谷画像集 ◆

注意:画像集ページはかなり重いので、ご了承下さい。
なお、画像の無断転載は固く禁止します。












2時間ほどのハイキングを楽しんだ後、

昨日温泉に入れなかったグループもあったので、
もう一度龍神温泉へ向かうことになった。




ちなみに帰る時もカモシカ牧場を通るのだが、
やはりまたグランさんがカモシカに狙われていた…合掌。





私たちは再び龍神村ドライブインで昼食を取り、温泉へ。





しかし、龍神温泉は午前中であった昨日とはうって変わり、
午後というのもあってか物凄い数のお客さんと車で、
駐車場は案の定満車。仕方なく少し離れた道沿いの広場に車を停めた。



昨日温泉に入ったグリフォン・テイルさん、きゃめさん、私の3人は

川で水切りを楽しんだり、周辺の廃ホテルを散策したりと
童心に帰ってはしゃいでいた。



途中、入浴を諦めて帰ってきた、がふたまさんと合流し、





私たち4人は、温泉の近くにあるという曼陀羅(マンダラ)の滝を見に行くことに。




滝へ向かう道の入り口に、『滝まで600m』という表示があった。

集合時間が迫っていたが、
まぁこれくらいの距離ならば行って帰ってこれるだろうと
滝目指して足を進める。



道はカモシカ牧場と同じく、山の崖っぷちを縫う細い道。
むろん、ガードレールなどという気の利いた物などあるはずもない。



途中までは「まんだらけ〜まんだらけ〜」とふざけ合っていた我々だったが、
5分、10分と経つと、口数も減ってくる。





歩いても歩いても、滝はおろか水音さえしないのである。





脳裏に一抹の不安がよぎる。






さらにその数分後、小さな看板を発見した。



『曼陀羅の滝まで、あと400m』






これだけ歩いてまだ200mしか進んでねぇのかよ!!





しかしながら、ここで引き返せば今までの時間は文字通りパァになる…





我らは意を決し、先へと進んだ。








何人かのハイカーとすれ違い、
休憩場(こんなもんがあるってことはやはり相当距離があるんだろう)を通り過ぎ、

さらに歩き続けていると、かすかな水音が聞こえるようになった。



「近いぞ!」



喜びの声をあげ、我々は急いだ。






汗だくになり、私たちはついに目的の場所に到着した!!



まんだらけの滝である!!(違)






小さな滝ではあるが、密林の中にひっそりと在るその姿はやはり美しかった。

立て看板によると、昔、目を悪くした武士がこの滝の水で目を洗ったところ、
目が治ったという伝説があるらしい。

滝は囲いで封鎖されており、近づけないようにしてあったが、
我々近視4人組は、囲いの隙間から侵入して顔を洗っちゃいました。




帰り道はタイムリミットが迫っているので大急ぎ。


たとえ崖から落っこちても時間がないのでグッバイフレンド。





少し遅刻しちゃいましたが、何とか無事車に辿り着き、一同帰路へ。









しかし…オフ参加者のドライバーの皆様…
全員ドライビングテクニックが相当なようで、
物凄く細く、アップダウンの激しい山道を70キロで平気で走破してくれちゃうのである。





おほほ、ステキにスリリングなドライブを満喫しました。









各グループともキャンプ場に無事到着。

その日の夕飯は、これまたキャンプの定番、カレーであった。





各班で違った食材を使ったので、様々なカレーを楽しむことができた。

ちなみに私たち名古屋グループのカレーは、
全班で唯一電子ジャーを使って米を炊き(バンガローに電気は来ていた)、
携帯ガスコンロで調理したので
科学カレーと呼ばれていた。





夕飯を調理している頃から、パラパラと雨が降り始め、

食べ終わる頃にはすでに本降りとなっていた。





その日の夜はシャワーを浴び、
深夜までいろいろと話し込んで就寝…
心地よく疲れていたので、よく眠れましたぁ。









最終日、5月4日。

天気予報の通り、朝から雨。



皆帰り支度を整えつつ、昼食は比較的簡単に作れるパスタ


3日間、早かったなぁと、惜しみながらパスタを口に運んだのは
私だけではなかったと思う。






余談だが、昼食後に炊事場で2リットルペットボトルのQooリンゴ味を発見した私は
喉の渇きに耐えかね、ラッパ飲みした。

しかしそれは、リンゴジュースではなく、
同じような色をした
サラダ油だったのである。



私:「gbふyjぃkmlkぅあがあぁ!!?」



意味不明な叫び声を上げ、油を噴出する私。


幸い飲み込みはしなかったが、
口の中は薄い油膜でステキな感じ。
そんな私を見て笑う一同。

誰かの「イブリスじゃなくてアブラスだ〜」というセリフが印象的だった…



とまぁ、最後の最後までアホだった私でした。








そして4日正午、二泊三日に渡る私たちのキャンプオフは終了となった。







たくさんの龍で迎えてくれた龍神村、

私たちを癒してくれた大自然、

そして大塔村キャンプ場、




ありがとう!











では最後に、
私たちが3日間過ごした大塔村の入り口にあるモニュメントを掲載して
このつぶやきを締めくくるとしよう。

























タイトル:メタファー
(きゃめさん命名)





ヤバすぎでしょうこの長さは(爆)










下ネタで締めくくることになろうとは…

↑みたいなことを書くと、
全く説得力がなくなってしまいますが、
大塔村キャンプ場、かなりオススメです。

モニュメントが(本当の意味で)示す通り、渓流釣りなども楽しめるでしょう。




夏場など、キャンプに行かれるなら、
文句なしで推薦できます。



あの山道さえなければ私も個人的に行きたいのになぁ…

ドライヴのレベルを上げて、機会があればまた行ってみたいです。














◆ 龍神村ホームページ ◆

http://www.vill.ryujin.wakayama.jp/




◆ 大塔村ホームページ ◆

http://www.aikis.or.jp/~otomura/index.html




画像提供:
がふたまさん
砕牙さん








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